といった疑問にお答えします。
- 日本と海外の飛び級制度
- 飛び級のメリット・デメリット
その年齢でそんなこと知ってるの?
っていう天才キッズっていますよね。
知識量にたけた彼らは少なからず人より勉強をしているはずですが、どれだけ頭が良くても学校での勉強は年齢と学年をセットで進めないといけないのか、ということをまとめました。
結論:飛び級について日本は消極的・海外は積極的
では、見ていきましょう。
飛び級制度とは
飛び級制度とは通常1学年ずつ進級していくところを、特に優れた成績である場合に2学年以上あがることをいいます。
たとえば、小学4年生のときに飛び級が認められたら、小学5年生を飛び越して6年生になれるということです。
日本の飛び級制度
日本にも飛び級制度はあります。
下記は学校教育法に記載されている内容です。
いわゆる「飛び入学」とは、特定の分野について特に優れた資質を有する学生が高等学校を卒業しなくても大学に、大学を卒業しなくても大学院に、それぞれ入学することができる制度です(法第90条第2項、第102条第2項、施行規則第151条、第152条、第153条、平成13年文部科学省告示第167号)。
大学への飛び入学であれば、高等学校に2年以上在学した者(またはこれに準ずる者)で、大学が定める分野で特に優れた資質を有する者が、大学院への飛び入学であれば、大学に3年以上在学した者(またはこれに準ずる者)で、大学院が定める単位を優秀な成績で修得した者が飛び入学することができます。
ただし、飛び入学生を受け入れる場合、大学(大学院)も必要な要件を満たしている必要があります。
引用:文部科学省
上記のように、”高等学校に2年以上在学した者”とあり、現状では高校2年生までは1学年ずつ進級していかないといけないです。
また、すべての大学や大学院で飛び級ができるわけではなく、制度を取り入れている限られた学校のみとなります。
教科や科目のなかで成績別にクラスを分けて授業をすすめる”部分的飛び級”なやり方は多くありますが、基本的には何歳か聞くと学年がわかる「年齢=学年」が今の日本の現状ですね。
海外の飛び級制度
海外で飛び級といえば、アメリカをイメージする方が多いのではないでしょうか。
アメリカやフランス・ドイツなどヨーロッパの主要国では、個々の能力に合わせて学習を受けるべきという考えがあり、日本よりも積極的に飛び級をおこなっています。
アメリカでは「ギフテッド教育」といって子どもたちの能力に合った方法で、学習をすすめるカリキュラムが盛んです。
- 別クラス方式
- 一部特別プログラム方式
- 飛び級方式
州によって内容は異なりますが、広い地域で上記のようなカリキュラムを取り入れています。
飛び級制度:メリット・デメリット
メリット
- 学力に合った教育が受けられる
- 学費が節約できる
- 生涯年収が増える
個々の学力に合った教育を受けることでレベルアップが早まり、学年を飛ばすことで学費も節約できます。
また、同年代より早く卒業して働くことで生涯年収が増え、さらには優秀な人材として大手企業からオファー等があれば高年収が期待できます。
上記のメリットに共通するのは”早期”というキーワードかなと思います。
飛び級をすることで知識と収入を得るのが早くなりますよね。
デメリット
- 年齢差を感じる
- 周囲から過度な期待をされる
周りの学生と年齢が違うという理由から体力的・精神的に合わない部分があったり、付き合い方を考えたりと余計な気遣いをしないといけない場合があります。
また、「あなた優秀なんでしょ」と周りから過度に期待され、人によってはプレッシャーになります。
まとめ
日本でも飛び級制度はありますが、高校2年生までは通常の教育課程を経なければいけないです。
「年齢=学年」がまだまだ根付いていて、すべての大学や大学院で飛び級ができるわけではありません。
対して海外の主要国では積極的に飛び級制度を取り入れており、日本のように大学・大学院からという制限がない地域もあります。
日本でももっと飛び級制度が普及して、若くして社会に進出する優秀な人材が増えていくといいですね。
以上です!読んで頂きありがとうございました!